【二十四節氣】芒種(ぼうしゅ)

二十四節氣

【二十四節氣】芒種


芒(のぎ)ある穀類 稼種する時なれば也

こよみ便覧

芒(のぎ)とは稲や麦などの先にある針のような突起のことを言います。
芒を持った作物を受け付ける時。という意味ですが、
実際には稲は苗を田に植え、麦は冬作の収穫の時期にあたります。

太陽黄経75度の時。
旧暦五月午の月の正節です。

梅雨に入る頃で、天からあらゆるものの成長が促される時でもあります。

師匠
師匠

五行のうち人間の身体は「火」をもたないため、
火の氣にあたる夏は人間離れしたものを表す時期でもあります。

キリヱ
キリヱ

だから夏といえば「あなたの知らない世界」的な話のシーズンなのかしらね。
しらんけど。

夏は文化や芸術、楽観的、自由奔放を象徴する時期でもあり、
この季節に自分を開花させるためには思うままに独自性をもって進むと良いと言われます。

太陽の光や血液が巡るように、物事を『伝達』することにも関係の深い時期で、
特に素直に自分の想いを伝えることを意識してみると良い時期でもあります。

芒種 七十二候

初候 蟷螂生(かまきり しょうず)
次候 腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)
末候 梅子黄(うめのみ きばむ)

ならわしと生活

稽古はじめ 6月6日

古来より芸事やお稽古事は6歳の6月6日に始めると上達すると言われています。
これは指を折って数えた時、「6」は小指が立つことから「子が立つ(子が独り立ちする)」として縁起が良いと言われているためです。

入梅(雑節)

現在は気象庁の発表により梅雨入りを知りますが、
暦の上では太陽黄経80度の時またはその当日の「入梅」をもって梅雨入りとなります。
元々は芒種を過ぎた最初の壬の日、もしくは立春から135日を「入梅」として暦の上での「梅雨入り」とされていました。

この時期に厄を流して良い氣を呼び込むための水回りを特に綺麗にして、氣の循環を滞らせないように意識すると良い時期です。
特にお風呂の排水溝口は身体の汚れだけでなく、心のモヤモヤしたものやまとわりつく良くないものを流す場所でもあるので念入りにしておきたいものです。

梅雨の時期はカビカビ大発生の危険な季節。
その分、いつもよりもずっといろんなものが『腐敗』しやすいんですって。

だから、氣の滞りも大問題になってしまうため、氣が腐ってしまわないように動かすことが大事なんだとか。
その他にも、髪を切ることで自分がキャッチしてしまった氣や、自分自身の毒を落とすことが出来るそうです。
ある意味髪はアンテナ。

キリヱ
キリヱ

たしかに短い時よりも、伸ばしている方が色々とキャッチしている氣がします。だから、時々髪を切る。バッサリいかなくても、数センチ切るだけでも良いとか。

髪は五行に当てはまると『水』の氣にあたります。
水は流れると清いままですが、流れが止まると次第に淀んでしまいます。
梅雨の時期は大氣中に『水』が過剰になってしまいがち。
流れを止めて澱ませてしまわないよう、
上手に季節のエネルギーにのせて過ごしていきたいと思うのです。

嘉祥(かじょう)の日 6月16日

この日に16種類のお菓子や16にちなんだお菓子をお供えしていただくと、病を祓い福を招くと言われています。

元々この行事は848年第54代仁明天皇が
疫病が流行った際、ご神託に基づいて16にちなんだお菓子やお餅をお供えし、厄病除け健康招福を祈願したことから始まりました。
開国後、廃れていった行事でしたが、昭和54年に全国和菓子協会によって「和菓子の日」として現代に復活しました。


この時期は、熱が内に篭りやすくなるので、内臓に炎症を起こしたり、篭った熱で抵抗力が落ち、動機や息切れを起こしやすくなる時です。
氣血の流れを考えると手の小指を通るため、夏の心を整えるために小指のマッサージをするのも良いそうです。

入浴の時は、きちんとお湯につかる。体の表面だけ汗をかくのではなく、体の奥から汗をかくようにするのが大切で、相することで体温調節や血液の循環に重要な役割が果たされます。

芒種の次の節氣は夏至となります。
夏至は一年のサイクルのうち、特に重要だと言われる二至二分のひとつで『陽』の氣が極まる日で夏至を過ぎると徐々に『陽』が衰えて『陰』の氣が満ちるサイクルに入るため、夏至の前後1週間は特に心身ともに浄化が進む時なんですって。

心身共に浄化が進むと言うのはいつだったかネット巡回中に読んだのでソースがあやふやな件w

夏至に向かっていくこの時期、
氣(エネルギー)の流れを助けるレモングラスとレモンバーベナを1:1でブレンドしたハーブティーがおススメです。
ムシムシとした時期ですができればホットでいただいてください。