【二十四節氣】大寒(だいかん)
冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也
冷氣が極まって最も寒さがつのる(国立天文台こよみ用語解説)
暦便覧
太陽黄経300度。旧暦十二月丑の月の中氣。
新暦1月21日頃にあたります。
七十二候
初候 款冬華 (ふきのはなさく)
次候 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)
末候 鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく)
大寒 生活とならわし
大寒は二十四節氣の最後の節で、一年で最も寒さが厳しい時期です。
この期間(寒中)に汲んだ水は「寒の水」と呼ばれます。
清らかで腐らないと信じられ、古くは薬として珍重されてきました。
純粋さと浄化の象徴とされ、
この水を使って調理や飲用することで内なるエネルギーを清め、活力を得ることができるとされ体内外の浄化にも用いられたそうです。
また、「寒の水」に浸した餅は腐らず、特別な力が宿ると信じられていました。
この時期は、味噌や寒天、お酒などを仕込むのに最適な時期でもあります。
大寒は二十四節氣最後の節であり、物事の終わりと新たな始まりのサイクルを象徴する時期でもあります。
厳しい寒さの中で自然が静まり返るこの時期は、内省と浄化の時間、内面の強さと耐久力を養う時期として大切にされます。
心と体をリセットし、次の季節に向けてエネルギーを蓄える時期です。
大寒の寒さは、自然が次の季節への準備をしている証拠です。
この時期に自然のリズムに合わせて生活することで、心身のバランスを保ち、春の訪れに備えることができます。
例えば、温かい食事や入浴で体を温め、適度な運動で体を活性化させ、エネルギー(氣)の滞りをなくしていくことが大切です。
大寒の時期は、瞑想や静かな時間を持つことで内なる平和を見つけるのにも適しています。
厳しい寒さの中で心を落ち着け、内なる声に耳を傾けることで、新しい年への目標や願いを明確にすることができるでしょう。
ならわし
二十日正月 1月20日
二十日正月は正月の締めくくりの日であり、お正月行事の祝い納めの日。
農作業を再開する前の最終的な休息日としても位置づけられています。
この日に正月飾りを片付けることが一般的です。
正月にお迎えした年神様を送り出す儀式が行われます。
正月の食べ残しや保存食を使った料理を作りいただきます。無駄をなくすことを目的としています。
冬土用入り
大寒の間に立春前までの約18日間、冬の土用に入ります。
冬土用の間日は寅・卯・巳の日です。
冬の土用はこれまでの成果を振り返ることで、「自然」と「自分自身の努力」に感謝し、今ある豊かさを再確認します。
この感謝の氣持ちは、春に向けた新たなスタートのエネルギーを高める助けとなります。
冬の土用は、心身の浄化とリセットの時期でもあります。
古いエネルギーやネガティブな感情を手放し、ポジティブなエネルギーを引き寄せる準備をします。
家の中を掃除して自分の過ごす場を整えたり、瞑想を取り入れたりすることで、エネルギーの浄化が進みます。
この時期は心身のエネルギーバランスを調整するのに適しています。
適度な運動やリラクゼーションを取り入れ、食生活に氣を配ることで内なるエネルギーのバランスも整えます。
温かい食事やハーブティーなどを取り入れることがおすすめです。
冬の土用は、春に向けた計画を立てる時期です。
新しい目標や願望を具体的にすることで、春の訪れと共にスムーズにスタートを切ることができます。
この時期に立てた計画は強力な意図を持つため、その後の成功に繋がることが期待されます。
冬土用おすすめ開運アクション
- 心身の浄化: 家の中を整理整頓し、不要なものを処分する。浄化のハーブバスに入る。
- 感謝の儀式: 感謝の氣持ちを表すために、感謝日記(Gratitude Journal)をつける。
- エネルギーの調整: 瞑想などを取り入れ、心身のバランスを整える。
- 計画の立案: 新しい目標や計画を書き出し、具体的なステップを考える。
個人的に『開運アクション』というのには少々抵抗があるのですが…
分かりやすいため、敢えて言っておきますw
晦日正月 1月31日
「晦日宵」「晦日節」とも呼ばれる。
松の内にお年始へ行けなかった家にはこの日に出向いてご挨拶をするならわし。
地方によっては、年越しそばをいただいたり、新しくお餅をついていただくところもあります。
Imbolc (インボルク)2月2日
1年に8度あるWiccaの祝祭のひとつ。
聖燭祭(古代ローマ)ルペルカリア祭、牧神パンの祭、松明の祝祭ブリギット祭(古代ケルト)など様々な呼び名があります。
最初の春の兆しとユールで太陽神(男神)に生命を与えた女神の回復を祝うお祭り。
節分祭/追儺式 立春の前日
現在も「節分」と呼ばれ親しまれている行事。
本来、節分は四立前日すべての事を指しましたが、現在では立春前日の日のみを「節分」と呼ぶようになりました。
「鬼は外、福は内」と唱えながら福豆(大豆)を撒いて邪氣を祓い、年齢(数え年)の数の福豆をいただきます。
もし、福豆の数が多くて食べられない場合、福豆3つと昆布、梅干しを入れてお湯を注いだ「福茶」をいただきます。
恵方巻を味わい無病息災や祈願成就を願います。
恵方とはその年の歳神様の居る方角。その方向に向かって呼吸すると豊かな福の氣を取り入れられると言われています。
大寒の時期に摂りたい食材
里芋 消化促進・腸内環境を整える・免疫力UP・グラウンディング
山芋 滋養強壮・疲労回復・免疫力向上・老化予防・グラウンディング・エネルギーの活性化
黒豆 腰痛・月経不順・疲労回復・老化予防・むくみ・生活習慣病予防・陰陽バランスを整える
大根 胃もたれ・消化不良・痰のある咳・風邪予防・グラウンディング
生姜 風邪の初期・健胃・冷え性・下痢・嘔吐・食欲不振・血行促進
活力やエネルギーを高める・エネルギーの滞りを緩和する
大寒のHerbalism
各名称をクリックで詳細が開きます。
サンダルウッド(Sandalwood)
学名:Santalum album
※特に精油として用いる場合、妊娠初期は避ける。
サンダルウッドの深いリラクゼーション効果で心身を落ち着かせます。
抗炎症作用や抗菌作用も持ち、冬の乾燥や冷えによる肌トラブルを予防します。
グラウンディングを助け、精神を安定させます。
エネルギーの浄化と保護の象徴とされ、内なる平和をもたらします。
ミルラ: (Myrrh)
学名:Commiphora myrrha・Commiphora molmol
※精油として使用する場合は特に妊娠中・生理中は避ける。
ミルラには抗炎症作用や抗菌作用があり、免疫力を向上させます。
風邪やインフルエンザの予防に役立ちます。
浄化と保護の象徴であり、悪いエネルギーを追い払いポジティブなエネルギーを引き寄せます。
精神的なクレンジングにも効果的です。
ラベンダー(Lavender)
学名:Lavandula angustifolia
別名:真正ラベンダー
ラベンダーは心身をリラックスさせ、不安やストレスを和らげます。
抗炎症作用・抗菌作用があり、風邪やインフルエンザの予防にも効果的です。
浄化と癒しの象徴であり、エネルギーのバランスを整えます。
精神的な安定と調和をもたらし、内なる平和を促します。
エルダー(Elder flower)
別名:セイヨウニワトコ
学名:Sambucus nigra
エルダーは抗ウイルス作用があり、免疫力を高めます。風邪やインフルエンザの予防に有効です。
エルダーの花は浄化と保護の象徴とされ、エネルギーを清め内なる力を引き出します。
ヤロウ(Yarrow)
別名:セイヨウノコギリソウ
学名:Achillea millefolium
※キク科アレルギー
※精油:妊娠中・授乳中・幼児は避ける/刺激強/てんかん症・発熱時は避ける、
ヤロウは抗炎症作用があり、傷の治癒を促進します。
免疫力を高め、風邪や感染症の予防に役立ちます。
ヤロウは保護とヒーリングのシンボルとされ、エネルギーのバランスを整え、内なる強さを引き出します。
エキナセア(Echinacea)
別名:ムラサキバレンギク
学名chinacea angustifolia・Echinacea pallida・Echinacea purpurea
※キク科アレルギー注意
エキナセアは免疫力を強化し、風邪や感染症の予防に効果的です。
抗炎症作用もあり、体調を整えます。エキナセアは内なる力と回復の象徴であり、体と心のバランスを保ち、強さを引き出します。
recipe:風邪予防 プラス
冬の寒さが一番厳しい大寒の時期、風邪予防におすすめのハーブティー。
■エキナセアのお茶
免疫力を高めてくれることで知られるエキナセア。
心の平静をもたらし、ストレスを軽減するのに力を貸してくれるでしょう。
また、集中力を高め、精神的なクリアさを促してくれます。
心身のバランスを整えるサポートに。
(1杯分)
エキナセア 3g
熱湯200㎖
・細かくしたエキナセアを熱湯で3分間抽出する
■エルダーフラワーのお茶
風邪の初期症状やインフルエンザの予防に。
心の浄化とエネルギーのリフレッシュを助けるとされます。
エルダーフラワーのお茶をいただくことで心の重荷を軽くし、内なる光を取り戻すのに力を貸してくれるでしょう。
(1杯分)
エルダーフラワー 3g
熱湯200㎖
・細かくしたエルダーフラワーを熱湯で3分間抽出
立春が近づくと、私たちは一年のサイクルの終わりと新しいサイクルへの準備を感じます。
二十四節氣最後のこの時期は自分自身を見つめ直し、過去のサイクルで得た教訓や経験を振り返る絶好の機会です。
そして春の訪れとともに、新しい目標や希望を持って前進するための準備を整えましょう。
風邪予防にエキナセアやエルダーフラワーのお茶を取り入れながら心身の浄化とリフレッシュを図ることで、スピリチュアルなバランスを整え、次のサイクルに向けての力を蓄えます。
新しいサイクルへ向けてどんな準備をはじましょうか。
今世の旅はまだ続きます。
Notes and Prerequisites(注意事項):
健康に関する注意:
記事内の情報は一般的な知識を提供するものであり、医療のアドバイスを代替するものではありません。
持病やアレルギーがある方、妊娠中や授乳中の方は、ハーブや精油を使用する前に医師に相談してください。
ハーブや精油の取り扱い:
ハーブや精油は濃縮された成分を含んでいるため、正しい知識と注意が必要です。
使用する際は必ず適量を守り、皮膚に直接使用する場合は希釈して使用してください。
目や粘膜に触れないよう注意し、万が一目に入った場合はすぐに洗い流し、必要なら医師の診察を受けてください。
小さなお子様やペットの手の届かない場所に保管してください。
記事内のレシピや使用方法は自己責任でお試しください。
個々の体質や状況によって効果や反応が異なるため、自己判断のもとで行ってください。
万が一、使用後に異常が現れた場合は直ちに使用を中止し、医師の診察を受けてください。
スピリチュアルな観点の理解:
記載されているスピリチュアルな情報は文化や個々の信念に基づいたものであり、科学的根拠に基づくものではありません。
スピリチュアルな実践や信念は個人差があり、すべての人に同じ効果があるわけではありません。
環境への配慮:
ハーブや精油は自然からの恵みです。使用する際は環境への影響を考慮し、持続可能な方法で採取されたものを選びましょう。
廃棄する際は適切な方法で処理し、環境への負荷を最小限に抑えるよう心がけてください。