【雑節】土用

魔女のこよみ帖

この記事はアメブロの意識低い系魔女の手帖。【雑節】土旺用事を加筆修正したものです。

【雑節】土用

土用(どよう)は四季の変わり目にあたる期間で、陰陽五行の「土」に属する時期です。
土旺用事を略して「土用」と呼びます。

土用の期間は「土の神さま」である「土公神」(どこうしん・どくしん)さまが支配する期間で、この期間は土を動かすことは禁忌とされました。

土用と陰陽五行の関係

陰陽五行では、木、火、土、金、水の五つの元素が循環しながら相互に影響しあっています。
土用は「土」の氣を持ち、四季の間を橋渡しする役割を果たし、それぞれの季節に影響を与えます。

土のエネルギー

陰陽五行の「土」は、安定、栄養、中心、調和を象徴しています。
土は四季の変わり目において、エネルギーの調整役を果たします。

四季の間の調整

土用は、春・夏・秋・冬それぞれの季節の終わりに訪れる時期で、次の季節への移行を円滑にするための期間です。
各季節、立春・立夏・立秋・立冬の四立の前日までの約18日間が「土用」の期間となります。

  • 春から夏への土用
  • 夏から秋への土用
  • 秋から冬への土用
  • 冬から春への土用

現在の土用入りは
春:太陽黄経297°
夏:太陽黄経27°
秋:太陽黄経117°
冬:太陽黄経207°
となる日で、四立(立春:315°・立夏:45°・立秋:135°・立冬:225°)の18°前になる日です。

この18°というのは、

1年=360°
四季:360°÷4(四季)=90°
土用:90°÷5(五行)=18°

土用間日

1年の1/5の期間(18日×4=72日)土を動かすことが出来ないと生活に支障が出てきます。
そこで文殊菩薩さまが土公神さま一族を天に招いてくださることになり、その日であれば土を動かしても障りがないと言われるようになりました。
この日が「土用間日」と呼ばれます。

土用間日は各季節に決まった日が設定されています。

  • 春:巳・午・酉の日
  • 夏:卯・辰・申の日
  • 秋:未・酉・亥の日
  • 冬:寅・卯・巳の日   

土用の期間の過ごし方

鬱蒼とした森に沈む夕日。

土用は、次の季節への土台を作る期間として特別なエネルギーを持つ時期で、変化や変革のエネルギーを持ちます。

この時期、特にたまった毒(自分に必要のないもの)を浄化して、手放すことで新たな世界を作り上げるための準備を固めていく時期で、自分自身と住環境のエネルギーを浄化することが大切な時です。
クリスタルやセージ、音の浄化などが効果的です。これにより、ネガティブなエネルギーを払い、新たなエネルギーを迎える準備を整えます。

土用の期間にエネルギーがきちんと循環できていないと、氣が散漫となりフワフワと地に足のつかないことが多くなりがちです。
地に足をつけること(グラウンディング)を意識して過ごすと良いでしょう。
また、土用の期間は実行・決断・購入は避けた方が良いとされます。

  • 内省と調整
    土用は内省の時期として重要であり、次の季節に向けた心身の準備期間とされています。
    この時期には自分自身と向き合い、内なる調整を行うことが推奨されます。
    瞑想やジャーナリングを通じて、内なる声に耳を傾けることが大切です。
  • 浄化と再生
    土用は不必要なものを手放し、浄化するのに最適な期間です。
    ネガティブなエネルギーを浄化し、新しいエネルギーを迎え入れる準備をします。
    この時期に断捨離や掃除、瞑想などで心身をクリアに保つことを心掛けます。
  • バランスと安定
    陰陽五行の「土」の氣は、安定と調和を象徴しています。
    土用は「土」の氣が強まり、バランスと安定が重要です。
    心身の調和を保つために、適度な休息と健康的な生活習慣を心がけることが大切です。

土用の期間は
・ゆっくりと休む
・土用干し(衣類の虫干しなど)
・掃除、整理整頓
・次の季節の準備
を意識して過ごすことが良いでしょう。

開運アクション

土用の期間に開運アクションは以下のものがおすすめです。

断捨離と整理整頓
不要な物を手放し、家の中を整理することで、新しいエネルギーを迎え入れる準備をします。

浄化
土用の期間中に浄化を行い、自分自身や空間(場)を清めます。
セージやお香を使うと手軽にできます。

内省と瞑想
瞑想やジャーナリングを通じて、自分の内面と向き合う時間を持ちます。
内省することで、心のバランスを取り戻します。

バランスの取れた生活
健康的な食事や適度な運動を心がけ、心身のバランスを保つことが大切です。
また、十分な休息を取ることも忘れずに。

感謝の儀式
感謝の氣持ちを素直に表現し、ポジティブなエネルギーを引き寄せます。

各季節の土用のエネルギー

冬土用(1月)
これまでの成果の収穫の時期。
春に向けての準備をする。
関連記事:【二十四節氣】 大寒

春土用(4月)
結びつきを強くするエネルギーの強い時期。
溜まった厄を浄化し、心身を休める。
関連記事:【二十四節氣】 清明

夏土用(7月)
変化や変革(転居、転職なども含む)
土用干し
湿氣を抜く
関連記事:【二十四節氣】 小暑 / 【二十四節氣】大暑

秋土用(10月)
一旦、生長が衰える時期。
一年のうちで最も心身が疲れる時期なので休息をとることが特に大切となる時期。

土用の時期は、心身の浄化とリフレッシュに最適な期間です。
自然のリズムと調和し、新しいエネルギーを迎える準備を整えます。
心地よい空間と内省の時間を大切にし、次の季節を迎えるための素晴らしいスタートを切りましょう。


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