【二十四節氣】穀雨

魔女のこよみ帖

穀雨


春雨降りて百穀を生化(しょうか)すれば也
あらゆる穀物(百穀)を潤す雨が降る頃

暦便覧

太陽黄経30度、旧暦三月辰の月の中氣。
新暦4月20日頃。

あたたかな春の雨が田畑や穀物を潤わせます。
春の季節の最後の節氣で、春の土用の期間でもあります。

穀雨の時期になると氣候が安定して来るため、穀雨の時期は稲作やその他の農作物の種まきを行う重要な時期です。この時期の雨は、苗を育てるために必要な水分を供給し、豊作を期待させます。
昔から農作業の始まりの目安とされてきました。

七十二候

初候 葭始生(あしはじめてしょうず)
次候 霜止出苗(しもやんでなえいずる)
末候 牡丹華(ぼたんはなさく)

ならわしと生活


春は新しい始まりのエネルギーを持ち、穀雨は育成と再生の象徴です。
暦便覧の通り、この時期の雨は百穀を潤す雨。
万物を育む土壌や種を潤していきます。


庭に植えた種が発芽し、成長する様子は私たち自身の新しいプロジェクトや目標が実現に向かって進んでいく様子と重なります。
この時期の雨は、私たちの行動の種にも栄養を与え、未来の収穫を約束します。
穀物だけではなく、わたしたちが蒔いた行動の種を潤す雨となるのです。

自然界のエネルギーが高まるこの時期に、自己成長や内省の時間を持つことで多くのポジティブな効果を期待できます。
瞑想やリフレクションを通じて、新しい目標や夢を育てる時期とすることができます。

穀雨の時期に心を静め、自己の内面と向き合うことで、将来の目標や夢がより明確になります。
この時期は自然界のエネルギーが高まっているため、直感力や洞察力も鋭くなり、自分が本当にやりたいこと、成し遂げたいことが明確に見えてくるでしょう。

内省の時間を持つことで、自分自身をより深く理解することができます。
過去の経験や感情を整理し、現在の自分にどのように影響を与えているのかを見つめ直すことができます。これにより、自己成長に必要な課題や改善点が見えてくるでしょう。

自然界に恵みの雨を降らせる穀雨のエネルギーは、創造性を高めてくれます。
新しいアイデアや解決策が浮かびやすくなり、創造的なプロジェクトや取り組みが進展します。
自己成長を促すことで、自分自身の可能性を広げ、新たなチャレンジに対して柔軟に対応できるようになります。

春の土用

穀雨の期間は引き続き春の土用の期間と重なります。
土用の期間は、土の神さま(土公神)が司るとされる時期で、間日以外の日は土を動かす作業は禁忌とされています。

土用は「中央」を表す時期で、人のカラダでいうと「お腹(胃腸)」にあたります。
胃腸を壊したり、疲れやすく倦怠感が出たり、思い悩みやすくなる時期になります。
ため込んでしまうことが特に良くないとされる時期なので自分なりの発散をすることが大切であると言われています。

体内に余分な水が溜まったり、水が滞ることを「水毒」と言います。
水毒が溜まることで、むくみやだるさなどの身体的症状が現れたり、精神的にはイライラや不安などが現れやすくなります。
エネルギー的にも水毒が溜まるということは、エネルギーが澱んでしまい最悪腐敗を招くと言われています。
取り入れやすい対策は「身体を温めたり、温性の食べ物をいただくこと」「代謝を上げること」を心がけると言ったものがあります。

加えて、瞑想などのリラクゼーション方法も取り入れると良いでしょう。
瞑想を通じて心を静め、深呼吸をしながら内省する時間を持つことで、心身のバランスを整えることができます。
また、アーシング(裸足で地面に立つこと)や自然散策も体内の余分なエネルギーを放出し、リフレッシュする手助けとなります。

また、揃える程度で大丈夫なので少し髪を切ってみたりするのも水毒の対策になるそうです。

穀雨に摂りたい食材

水毒(体内に余分な『水』が溜まる状態)を防ぐためには、身体を温めて代謝を促進することが重要です。

生姜/Ginger

例えば、しょうが茶は身体を温める効果があります。
しょうがをスライスして熱湯に浸け、はちみつを加えると、内臓を温めるだけでなく、免疫力を高める効果も期待できます。

同様に、にんにくを料理に加えることで代謝を高め、体内の余分な水分を排出しやすくなります。

根菜類を積極的に摂取することも有効です。
かぼちゃやにんじん、大根などの根菜は、体を温めてくれ、代謝を促進します。


生姜や根菜類は浄化とエネルギーのバランスを取る力を持っていると言われます。
生姜は体内の不要なエネルギーや毒素を排出する浄化の力があり、根菜類は地中からのエネルギーを吸収し、グラウンディング(地に足をつけること)を助けます。

このように食事を通じて体内のエネルギーをバランスよく保ち、心と体の調和を図ることができます。

ヨモギ/Mugwart

ヨモギは抗炎症作用やデトックス効果があり、消化を助ける働きがあります。
また、血行を促進し、冷え性やむくみの改善にも効果的です。ヨモギにはビタミンやミネラルも豊富に含まれており、体全体の健康をサポートします。

ヨモギは浄化のハーブとして古くから利用されてきました。
日本では「モチ草」とも呼ばれ、魔除けや浄化の目的でも使われます。
穀雨の時期にヨモギを取り入れることで、心と体の浄化を促し、ネガティブなエネルギーを払いのけ、新しい始まりをサポートします。

  • ヨモギ茶: ヨモギの葉を乾燥させて、お湯で抽出するだけで簡単に作れます。体を温め、デトックス効果を高めるのに最適です。
  • ヨモギ風呂: 乾燥ヨモギを布袋に入れて、お風呂に浮かべます。体を芯から温め、血行を促進する効果があります。

大豆&大豆製品

大豆はタンパク質やイソフラボン、食物繊維が豊富で、健康を促進します。
特にイソフラボンはホルモンバランスを整える効果があり、更年期症状や骨粗鬆症の予防に役立ちます。

また大豆は豊穣と再生のシンボルとしても知られています。
昔から「五穀豊穣」の象徴とされ、豊かな実りを約束する食材です。
穀雨の時期に大豆を取り入れることで、新しい始まりを迎え、豊かな未来を築くためのエネルギーを得ることができます。

その他大豆製品(クリックで詳細が開きます。)
  • 納豆:プロバイオティクスが豊富で、腸の健康に良いとされています。
  • 豆腐:高タンパク質で、様々な料理に使うことができます。
  • 豆乳:大豆から作られる植物性のミルク代替品です。高タンパク質で、料理や焼き菓子、飲料として使用できます。
    ・豆乳は、植物性の食材であり、身体と心を穏やかに浄化する力があるとされています。動物性の乳製品とは異なり、体内のエネルギーをバランス良く保つ助けとなります。豆乳を飲むことで、心の中の不安やストレスを和らげ、精神的なバランスを保つことができるでしょう。
    ・豆乳のクリーミーで優しい風味は、飲む人に安らぎと安心感を与えます。これは、スピリチュアルな意味でも優しさと柔らかさを象徴しており、心を穏やかにし、リラックスさせる効果があります。瞑想やリラクゼーションの時間に豆乳を取り入れることで、深いリラックス状態に入りやすくなります。
    ・豆乳は、身体に必要な栄養素をバランス良く含んでおり、肉体と魂の調和を促します。大豆から作られる豆乳は、生命力を象徴する食材でもあり、心身のエネルギーを高め、健康を維持する助けとなります。これにより、内なる平和と調和を感じることができるでしょう。
    ・豆乳は創造性を高める食材ともされています。豆乳を摂取することで、新しいアイデアやインスピレーションが湧きやすくなり、クリエイティブな活動をサポートします。特にアーティストやクリエイティブな仕事に携わる人にとって、豆乳は心の栄養となるでしょう。
  • 味噌 : 味噌にはいくつかの種類がありますが、主に以下の3つが代表的です。
     合わせ味噌: 白味噌と赤味噌を混ぜたもので、バランスの取れた風味が特徴。
     白味噌: 甘味が強く、マイルドな風味。主に関西地方で使われる。
     赤味噌: 長期間発酵させたもので、濃い色と強い風味が特徴。
    ・味噌は発酵食品であり、プロバイオティクスが豊富です。これにより腸内環境を整え、免疫力を高める効果があると言われます。また、ビタミンB群やアミノ酸、ミネラルも含まれており、栄養価が高い食材です。
    ・味噌は古代から「命の食べ物」として尊ばれ、精神的な浄化やバランスを保つ食材とされています。発酵の力を借りて、心身の調和を図るとされています。
    ・味噌はその多様な風味と健康効果により、世界中で愛されています。
  • 醤油: 醤油にはいくつかの種類があり、それぞれに独自の風味と用途があります。
     濃口醤油: 最も一般的な醤油で、豊かな風味と色合いがあります。煮物、炒め物、刺身の付け合わせなどに広く使われます。
     薄口醤油: 色は淡いものの、塩分が高く、関西料理や色を控えたい料理に使われます。
     たまり醤油: 豊かな旨味とコクが特徴で、刺身や寿司の付け醤油として使われます。
     再仕込み醤油: 通常の醤油よりも濃厚で、ダブルブリューイングにより風味が強く、寿司や刺身、特別な料理に使われます。
     白醤油: 色が非常に淡く、風味が繊細で、特に和菓子や色を出したくない料理に適しています。
    ・アミノ酸やミネラルを豊富に含んでいます。発酵過程で生成されるペプチドや有機酸が、健康に良い影響を与えるとされています。ただし、塩分が高いので、摂取量には注意が必要です。
    ・醤油は古くから日本文化に深く根付いており、調和とバランスの象徴とされています。
    発酵過程で自然の力を利用することで、生命力とエネルギーを引き出し、料理にその力を取り込むことができるとされています。
    醤油の風味は、人々の心を豊かにし、食事を楽しむ時間をより特別なものにしてくれます。
  • 枝豆 : 硬くなる前に収穫される若い大豆です。
    枝豆は植物性タンパク質が豊富で、ベジタリアンやビーガンの人々にとって貴重なタンパク源です。
    枝豆にはビタミンC、ビタミンK、葉酸、鉄、カリウムなどの栄養素が多く含まれています。これらの栄養素は、免疫力の向上や血液の健康に寄与します。食物繊維が豊富で、消化器系の健康をサポートし、便秘の予防にも役立ちます。
    枝豆は低カロリーでありながら満腹感を与えるため、ダイエット中のスナックとしても適しています。
    ・枝豆は、新しい生命の象徴として考えられます。特に春から夏にかけて収穫されるため、成長と再生のエネルギーを象徴しています。
    ・枝豆は「豊作」や「豊かさ」を象徴する食材としても知られています。大豆は五穀豊穣の象徴であり、枝豆を食べることで、豊かな未来と繁栄を呼び込むことが期待されます。

穀雨のHerbalism

ホーソン (Hawthorn)

学名:Crataegus monogyna
別名:セイヨウサンザシ
※ジギタリス剤(強心剤)との薬物相互作用があると言われています。
心疾患で治療中の方は念のため主治医の先生にご相談ください。

ホーソンは心臓の健康をサポートし、血圧を安定させる効果があり、心臓の機能を強化し、血液循環を改善すると言われています。
強力な抗酸化作用があり、体内のフリーラジカルを減少させることで、細胞の老化を防ぎます。
軽い消化不良や胃の不快感を和らげる効果もあります。

ホーソンは心の安定とリラックスを促すとされています。ホーソンの花は、幸福と愛の象徴ともされています。
穀雨の時期は新しい命が芽吹く時期であり、ホーソンの浄化と再生の力が特に役立ちます。
ホーソンの花を部屋に飾ると心の安定と幸福感をもたらしてくれると言われています。

セントジョンズワート (St. John’s Wort)

学名:Hypericum perforatum
別名:セイヨウオトギリソウ
※セントジョンズワートはMAO阻害薬を増強させるので、医薬品との併用には注意が必要です。

※併用に注意が必要な医薬品として、 インジナビル(抗HIV薬)、ジゴキシン(強心薬)、シクロスポリン(免疫抑制薬)、テオフィリン(気管支拡張薬)、ワルファリン(血液凝固防止薬)、経口避妊薬が挙げられています。これらの医薬品や似た効果のお薬を服用されている方、既往症をお持ちの方は主治医の先生に相談の上使ってください。
※また、うつに使用する場合、2~4週間、長くても6週間とされています。この場合も主治医の先生に相談の上お使いください。

軽度から中程度のうつ症状を緩和する効果があり、自然な抗うつ薬として広く使用されています。
抗炎症作用があり、皮膚のトラブルや軽い怪我の治療に役立ちます。
神経系を保護し、ストレスや不安を和らげる効果があります。

セントジョンズワートは心の光と希望を象徴し、ポジティブなエネルギーをもたらすとされています。
穀雨の時期は新しい始まりと育成のエネルギーが強く、セントジョンズワートのポジティブなエネルギーがこれをサポートします。

セントジョンズワートの花を乾燥させてお湯に浸けて飲むお茶は心の安定とポジティブな氣分を促してくれます。
セントジョンズワートの花を部屋に飾ることで、心の光を増し、ポジティブなエネルギーを引き寄せると言われています。

他のお勧めのハーブ

ラベンダー: リラックス効果があり、ストレス軽減に効果的です。
カモミール: 鎮静効果があり、不眠症や胃薬の代替として使われます。
タイム: 抗菌作用があり、風邪や喉の痛みに効果的です。
これらのハーブを使って、心と体を癒すお茶を楽しんでくださいね。

Recipe

ホーソンティー
ホーソンの花を乾燥させてお湯に浸けて飲むお茶はリラックス効果が欲しい時に。
材料:

・ホーソンの花(乾燥): 大さじ1(約2~3g)
・熱湯: 1カップ
・ハチミツ(お好みで): 小さじ1

作り方:
1.カップにホーソンの花を入れ、熱湯を注ぎます。
2.5分ほど蒸らし、お好みでハチミツを加えて混ぜます。

ホーソンティーはリンデンやレモンバームとブレンドするのもおすすめです。
このブレンドティーはリラックス効果や心の安定、エネルギーの浄化など、穀雨の時期にぴったりの効果をもたらしてくれます。

◇ホーソンのブレンドティー◇

材料:
・ホーソンの花(乾燥): 大さじ1
・リンデンの花(乾燥): 大さじ1(約1~2g)
・レモンバームの葉(乾燥): 大さじ1(約2~3g)
・熱湯: 1カップ
・ハチミツ(お好みで): 小さじ1

作り方:
1.カップにホーソン、リンデン、レモンバームの乾燥ハーブを入れます。
2.熱湯を注ぎ、5〜7分ほど蒸らします。
3.お好みでハチミツを加え、混ぜてからお召し上がりください。

各ハーブの期待できる効果(クリックで詳細が開きます。)

ホーソン
心臓の健康をサポートして血圧を安定させます。
強力な抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎます。
心を穏やかにし、幸福感をもたらします。
新しい始まりをサポートします。

リンデン(Linden)
ストレスを和らげ、リラックス効果が期待できます。
軽い消化不良や胃の不快感を和らげます。
心を癒し、保護する力があります。
ネガティブなエネルギーからの保護を象徴します。また、高次の意識とつながりやすくする効果があると言われています。

レモンバーム(Lemon Balm)
心の安定とリラックス効果があります。
抗ウイルス作用があり、風邪やインフルエンザの予防に効果的です。
心を落ち着け、明晰さをもたらします。
エネルギーの浄化とバランスを保つ助けとなります。


◇ホーソンベリーティー
こちらはホーソンの実のお茶。

材料:
・ホーソンベリー(乾燥):大さじ2(約6g)
・水:2カップ
・ハチミツ(お好みで):適量

作り方:
1.鍋に水とホーソンベリーを入れ、沸騰させます。
2.弱火にして、15〜20分間煮ます。
3.ティーストレーナーでベリーをこし、カップに注ぎます。
お好みでハチミツを加えてください。

ホーソンベリーティーは、通常のハーブティーと同様に作りたてが一番おいしくいただけますが、冷蔵庫で保存することで数日間は持ちます。
※約2〜3日 冷蔵保存する際は、密閉容器に入れて保存してください。長期間保存すると風味が落ちるため、できるだけ早めに飲み切ることをお勧めしま。


◇ホーソンベリージャム◇

材料
・ホーソンベリー(乾燥または新鮮):500g
・砂糖:200g
・レモン汁:大さじ2
・水:1カップ

作り方
1.ホーソンベリーを水で洗い、鍋に入れます。
2.水を加え、中火でベリーが柔らかくなるまで煮ます(約15〜20分)。
3.ホーソンベリーをつぶしてピューレ状にし、砂糖とレモン汁を加えて混ぜます。
4.弱火で煮込みながら、ジャムの濃度になるまで煮詰めます(約20分)。
5.滅菌した瓶に詰め、冷蔵庫で保存します。

ホーソンベリージャムは砂糖と酸によって保存性が高まり、適切な保存方法を取れば長期間保存可能です。
※開封後は冷蔵庫で保存し、約2〜3週間持ちます。
※熱湯消毒した瓶に詰めたジャムは未開封であれば冷暗所で約6ヶ月〜1年保存可能ですが、保存期間中も風味が変わることがありますので、早めに消費することをお勧めします。
※ジャムの保存中にカビや異臭が生じた場合は、安全のために食べずに処分してください。


◇ホーソンベリーチンキ◇

材料:
・ホーソンベリー(乾燥または新鮮): 100g
・高濃度の無味無臭のアルコール(ウォッカやエタノール): 500ml
・瓶(密閉できるもの): 1つ

作り方:
1.瓶を清潔にし、完全に乾かします。
2.ホーソンベリーを瓶に入れます。
3.高濃度のアルコールを瓶に注ぎ、ホーソンベリーが完全に浸かるようにします。
4.瓶の蓋をしっかり閉め、日陰で涼しい場所に2〜4週間置きます。この間、毎日または数日に一度瓶を軽く振って混ぜます。
5.チンキが完成したら、チーズクロスやフィルターを使って液体をこし、別の清潔な瓶に移します。

<チンキの使い方>
通常、1回あたり20〜30滴(約1ml)を水やハーブティーに加えて飲みます。1日に2〜3回摂取することが一般的です。

ホーソンベリーチンキは心を安定させ、幸福感を高める効果があるとされています。
心臓の健康をサポートすることで、エネルギーバランスを整え、内なる平和を感じる助けになります。

※注意点※
・アルコールが含まれているため、妊娠中や授乳中の方、アルコールに敏感な方は使用を避けてください。
・使用前に医師や専門家に相談することをお勧めします。

<保存方法と期間>

保存方法
・ホーソンベリーチンキは暗く涼しい場所に保管してください。直射日光や高温を避けることが重要です。
・使用する瓶は、清潔で密閉できるものを使用してください。

保存期間
アルコールベースのチンキは、通常1年から2年程度保存可能です。保存期間が長いと風味や効果が多少変わることがありますが、アルコールによって保存性は高まります。

チンキの色や香りに異常が見られる場合や、
カビが発生した場合は使用を中止し、処分してください。
安全にホーソンベリーチンキを楽しんでくださいね。

◇セントジョンズワートティー◇
材料
・セントジョンズワートの花(乾燥): 大さじ1(約5g)
・熱湯: 1カップ
・レモン(スライス): 1枚
作り方
1.カップにセントジョンズワートの花を入れ、熱湯を注ぎます。
2.約5分ほど蒸らし、レモンを加えて混ぜます。

◇メリッサティー◇
この時期におススメなハーブティはレモンバームとも呼ばれるメリッサのお茶。
メリッサは古くは錬金術における『生命のエリキシル(エリクサー)」とも呼ばれるほど長寿のハーブとして重宝されてきたハーブです。

鎮静や抗鬱作用があり、感情のバランスが乱れている時に氣持ちを落ち着かせてくれたり、消化促進作用でストレスによる消化不良や嘔氣に有効であると言われています。
また抗アレルギー作用、抗炎症作用の成分も含まれているため、アトピー性皮膚炎や湿疹にも有効であるとされています。

■recipe■
約5㎝の枝3本に200mlの熱湯を注ぎ1分蓋をして待ちます。
濃いめに淹れて、ハチミツとレモンを加えて淹れるのもお勧めです。

歳時記

歳時記とは少しはなれるのですが、穀雨の時期に降る雨の名前があるのはご存じですか?
とても素敵なのでご紹介します。

◇菜種梅雨(なたねつゆ)

菜種梅雨は菜の花が咲く時期に降る長雨のことを指します。
この時期は、菜の花畑が美しく黄色に染まり、その風景にちなんで「菜種梅雨」と呼ばれるようになりました。
この雨は、成長と豊かさの象徴とされています。菜の花の鮮やかな黄色は希望や喜びを象徴し、この時期に降る雨は新しい命の誕生や成長を支えるエネルギーをもたらすと信じられています。
雨が大地を潤すように、私たちも内面的に豊かになり、精神的な成長を遂げる時期とされます。

杏花雨(きょうかう)

杏花雨は杏の花が咲く時期に降る雨のことを指します。
杏の花が開花する時期に降る雨が、花々を美しく輝かせることから、この名が付けられました。
この雨は、美しさと浄化の象徴とされています。
杏の花が持つ柔らかな美しさは、心の浄化や癒しを象徴し、この雨は心のネガティブなエネルギーを洗い流し、清らかな心を取り戻す助けとなるとされています。
雨が花を美しく輝かせるように、私たちも内面的な美しさを輝かせる時期とされます。

◇木の芽流し(このめながし/きのめながし)

木の芽流しは、木々が新芽を出す時期に降る雨のことを指します。
この雨が、新しい芽を育てるために必要な水分を供給することから、この名が付けられました。
木の芽流しの雨は、再生と新しい始まりの象徴とされています。
木々が新しい芽を出すように、この雨は私たちの内面でも新しいアイデアや目標が芽吹くことをサポートします。
雨が大地に新たな生命をもたらすように、私たちも心の中で新たな可能性を見出す時期とされます。

これらの雨の呼び名は、自然と人間の生活が密接に結びついていることを示しており、スピリチュアルな観点からも深い意味を持っています。
これらの雨を通じて「自然と共に生きることの大切さや、心の成長を感じ取ることができると良いね」と教えてもらいました。

ヴァルプルギスの夜/ベルテーン

年に8度あるウィッカの祝祭(サバト)の一つで、4月の最終日が「ヴァルプルギスの夜」翌日が「ベルテーン」

女神と男神の結びつき、夏の訪れが近いことを示す太陽の力と植物の生命の輝きを祝う祝祭です。

ヴァルプルギスの夜にはかがり火を焚きます。
古代の北欧住んでいた人々の風習では、北欧神話の智慧の神であるオーディン神が更なる知恵を求めて自らを贄にした神話を記念するもので、その夜は死者と静者の境が弱くなる時間とされていました。
かがり火は死者の周りを彷徨う死者や魂を追い払うために焚かれ、翌日の光と太陽が戻る祝祭ベルテーンに繋がっていく。と言われています。

また、ベルテーンには、縦糸と横糸の交わりを女神と男神に見立て、
機織りや編み物をする習わしもあります。
この布を新たに生み出すという作業はベルテーンの精神を表すものです。

ウィッカ(魔女宗徒)でなくても、新緑が氣持ち良い時期ですので、
緑の中を歩くだけで自然のエネルギーを分けてもらうことが出来ます。
無理のない範囲で自然と戯れるのもよいかもしれません。

FAUNというバンドの「Walpurgisnacht」という楽曲はタイトルの通り
ヴァルプルギスの夜の歌です。

ルーン文字についてはこちら。

八十八夜

夏も近づく八十八夜♪で有名なあの八十八夜です。

立春から数えて八十八日目の夜。
だいたい新暦の5月2日頃。

この時期に摘まれたお茶は、冬の間の栄養と春の伸びゆく木の氣を蓄えた一番栄養が豊富で旨みもある良質なものと言われています。
この頃は霜が降りることが少なくなり、田んぼにモミを撒く時期です。
生命を育む大切な時期にとれる縁起の良いお茶としてこの日に摘んだお茶をいただくと長寿になると言われています。

八・十・八を組み合わせると「米」という文字になるため、この日を縁起のよい農事の吉日として農作業の目安ともされていました。

端午の節句 5月5日

五節句の一つ、端午の節句は「こどもの日」で🎌祝日と制定されています。

端午の節句は男の子の成長を願う日とされ、
古くは摘んできた菖蒲やヨモギなどの薬草で邪氣を祓っていました。

関連記事:
【五節句】端午の節句
・【二十四節氣】立夏 歳時記:端午の節句

端午の節句には菖蒲湯。
菖蒲に含まれるアザロンやオイゲノールには血行促進作用やリラックス効果があると言われています。
菖蒲の葉をそのまま、もしくは刻んで洗濯用の袋に入れます。
香りの成分がきちんと出るようにお湯は菖蒲を入れてから張ると良いんですって。

鎧兜の人形はこれも元々は形代としての役割もあるのだとか。(所説有り)

こどもの日としての5月5日

国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としている。

Wikipedia「こどもの日

『子供の日』は日本の祝日としてすべての子供たちの幸福と成長を祝う日ですが、スピリチュアルな観点から見ても大切なきっかけとなる日であると考えることができます。
この日は自身の内なる子供(インナーチャイルド)と向き合い、過去の経験や感情を癒す絶好の機会となります。

自分自身を愛し、受け入れることは、心の健康にとって非常に重要です。

子供の日をきっかけに、自分の中にいる小さな子供と対話し、愛と受け入れを深める時間を持つ機会とすることができます。

子供のような無邪氣さや創造性を再発見することで、日常生活に新たなエネルギーと喜びをもたらすことができます。

絵を描いたり、歌を歌ったりするなど、子
供の頃に楽しんだ活動を通じて心を癒してみるのも良いかもしれません。

子供の日は母親への感謝も含まれていますが、自分自身の育ちや親との関係にも感謝することができます。
また、他者への共感や理解を深める日としても捉えることができます。

内なる子供が抱えている傷やトラウマを癒すことで、自己成長と自己理解を深めることができます。過去の経験を振り返り、感情を解放することで、心の中に平和をもたらすことができます。

インナーチャイルドを癒す。というワードは割と耳にするかと思いますが、
無理に癒そうとしなくても良いのではないかと思います。
(持論です)

インナーチャイルドの部分って、今の自分を構成する大きな要素となっている場合があるので、頑張って癒そうと敢えて触ってしまうとバランスが崩れてしまうことも可能性としては考えられます。

インナーチャイルドに向き合うタイミングというのは、おのずと体感として分か