【二十四節氣】小満
暦便覧
万物盈満(ばんぶつ えいまん)すれば草木枝葉繁る
全てが満ち溢れ、草木や枝葉も繁る頃。

太陽黄経60度。旧暦巳の月の中氣です。
ありとあらゆるものがそれぞれの才能・力を発揮して天地に満ちる時期となります。
新暦では5月21日頃にあたります。
小満の七十二候
初候 蚕起食桑(かいこ おきて くわをはむ)
次候 紅花栄(べにばな さかう)
末候 麦秋至(むぎのとき いたる)
ならわしと生活
小満は自然界のエネルギーが満ちていく時期です。
この時期は、自己成長や内なる豊かさを探求するのに最適です。
赤色はエネルギーと情熱を象徴し、運氣を高める力を持ち、夏の色である赤を生活に取り入れることで運氣が上がるといわれています。
また、南の方角に赤色の飾りを取り入れたり、同じく南の方角に向かってお願い事をすると南のエネルギーを活性化し、願いが叶いやすくなるとも言われています。

信じるも信じないもあなた次第。
陽も目に見えて長くなり始め、夏の訪れを感じることが増えてくる小満は陽のエネルギーが増してくる時期であり、赤色は火のエレメントを象徴します。
火は成長と活力をもたらし、南の方向に配置することで火のエネルギーを最大限に活用できます。
また、動悸が感じられた時は、肩甲骨周りをほぐすことで氣の滞りを解消し、心身のバランスを整えましょう。
小満に摂りたい食材

タマネギ
小満の時期には自然界のエネルギーが満ちていくと言われています。
この時期に玉ねぎを取り入れることで、私たちのエネルギーバランスを整え、内なる成長を促進する助けになります。
玉ねぎには強い浄化作用があり、負のエネルギーを取り除いてくれます。
これによりエネルギーの滞りが解消され、心身のバランスが整います。
また、氣の巡りを改善することで、生命力が高まり、自己成長をサポートします。
さらに、玉ねぎは身体を温める効果があります。
特に冷えからくるエネルギーの停滞を防ぎ、温かい身体はエネルギーの循環を良くします。
これにより、内なるバランスを保ちやすくなります。
スピリチュアルな観点からも、健康な身体はエネルギーの受け入れを助け、スピリチュアルな成長にもつながります。
小満の時期に玉ねぎを摂取することで身体と心のエネルギーがスムーズに流れ、自然のリズムと調和しやすくなります。
特に消化を促進し、生活習慣病予防にも効果があるため、健康維持に役立ちます。
玉ねぎの持つ浄化作用や温める効果を活用し、小満の時期に健康とエネルギーバランスを保ちながら、内なる豊かさを感じることができるでしょう。
小満のHerbalism
長生きしたければ5月にセージを食べなさい。

英国には「長生きしたければ5月にセージを食べなさい」という諺(ことわざ)があるそうです。
セージの属する「サルビア」属は、健康と安全を意味し、古くから強い魔力が生命力を与えると考えられていました。
ルイボスとコモンセージを1:1にしたハーブティーをいただくのもおすすめです。
セージは浄化と保護の作用があり、ルイボスは抗酸化作用が強く、健康維持に役立ちます。
ウィッチクラフトにおいてはセージは魔除けや浄化のために使用される強力なハーブです。
小満の時期にはセージを使った儀式やスプレッドを行うことで、自己のエネルギーを高め、保護を強化することができます。
Recipe:
セージとルイボスのブレンドティー

このハーブティーはセージの爽やかな風味とルイボスのまろやかさが絶妙に調和し、身体を温め、リラックスさせる効果もあります。
【材料】
・ルイボスティーの茶葉またはティーバッグ ティースプーン1(約1.5~2g)・またはティーバッグ1
・コモンセージの乾燥葉:ティースプーン1(約0.5~1g)
・水 約300㎖
【作り方】
1.約300mlの水を沸騰させます。
2.ルイボスティーの茶葉とコモンセージの乾燥葉をティーポットに入れます。
3.沸騰したお湯をティーポットに注ぎ、蓋をします。
4.約5〜7分間蒸らします。お好みで蒸らし時間を調整してください。
5.蒸らし終わったら、ティーポットからカップに注ぎます。茶こしを使って葉をこし取ると良いでしょう。
はちみつや砂糖など、お好みの甘味を加えても美味しいです。
歳時記
田植え

田植えの時期は地域によって異なりますが、一般的に本州では5月~6月に行われます。
田んぼに水を張り、苗を植える光景は日本の初夏の風物詩と言えるでしょう。
農業を営む家にとっては忙しい時期ですが、新しい稲の成長を願う大切な儀式でもあります。
農業を営んでいない人でも田植えの行事やそのエネルギーを取り入れることで、内面的な成長を促すし、心と身体の調和を感じることができます。
田植えは自然との深い結びつきを象徴しています。
農業をしていない人でも公園や庭園、山や海を訪れ、自然のエネルギーを感じることは可能です。
また、植物を育てることで、自然との調和を感じ、自然のエネルギーを取り入れることができます。
田植えの行為は新しい命を大地に送り出す儀式とも言えます。
これを象徴して、瞑想を通じて自分自身の成長と再生を意識し、意図を設定する時間を持つと良いでしょう。自然の中での瞑想は特に効果的です。
地域の祭りやイベントや田植え体験に参加することで、コミュニティとのつながりを深めることができます。
他の人々と共に活動することで、エネルギーの共有と増幅が起こり、内面的な成長を促進します。
衣替え 6月1日
衣替えの習慣は古く、平安時代まで遡りますが、現在のように6月は冬服から夏服へ、10月には夏服から冬服へと衣替えする時期は明治時代のグレゴリオ暦への改暦の時で、当時の政府がお役人さんや軍人・警官の人々の制服を洋服に定める時に夏服・冬服着用の時期を制定したことから広がり一般にも定着していったものなんだとか。

師匠によると、平安時代から続く衣替えの習慣は、単に季節に合わせた装いの支度をするためではなく、滞っている氣を入れ替えるという意味もふくまれているそうです。
蛇の脱皮に例えられ、衣を変えることで停滞する氣を入れ替える意味があると言われます。
Notes and Prerequisites(注意事項):
健康に関する注意:
記事内の情報は一般的な知識を提供するものであり、医療のアドバイスを代替するものではありません。
持病やアレルギーがある方、妊娠中や授乳中の方は、ハーブや精油を使用する前に医師に相談してください。
ハーブや精油の取り扱い:
ハーブや精油は濃縮された成分を含んでいるため、正しい知識と注意が必要です。
使用する際は必ず適量を守り、皮膚に直接使用する場合は希釈して使用してください。
目や粘膜に触れないよう注意し、万が一目に入った場合はすぐに洗い流し、必要なら医師の診察を受けてください。
小さなお子様やペットの手の届かない場所に保管してください。
自己責任の明示:
記事内のレシピや使用方法は自己責任でお試しください。個々の体質や状況によって効果や反応が異なるため、自己判断のもとで行ってください。
万が一、使用後に異常が現れた場合は直ちに使用を中止し、医師の診察を受けてください。
スピリチュアルな観点の理解:
記載されているスピリチュアルな情報は文化や個々の信念に基づいたものであり、科学的根拠に基づくものではありません。
スピリチュアルな実践や信念は個人差があり、すべての人に同じ効果があるわけではありません。
環境への配慮:
ハーブや精油は自然からの恵みです。使用する際は環境への影響を考慮し、持続可能な方法で採取されたものを選びましょう。
廃棄する際は適切な方法で処理し、環境への負荷を最小限に抑えるよう心がけてください。