【二十四節氣】春分

二十四節氣

春分

日(ひ)天の中を行て昼夜等分の時也
-太陽が真ん中を通って、昼夜の長さがほぼ同じ頃-

暦便覧

太陽の中心が春分点に来た太陽黄経0度の時。
旧暦二月卯の月の中氣。二至二分(夏至・冬至・春分・秋分)の一つ。
現行のグレゴリオ暦(太陽暦)の起因となるもので、日本での改暦の時は春分を3/21頃に合わせて改暦されました。

この日を中日として前後三日の7日間がお彼岸。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、この日を境に寒さも次第に薄らいでいきます。
とはいっても、花冷えや寒の戻りがあるので、暖かくなったとは言ってもまだ油断は禁物です。

春分は秋分と同じく、昼夜がほぼ同じ長さの日で「陰陽のバランスが整う日」であると言われます。
春は「木」の氣の季節で、物事をスタートさせるには最適な季節で、特に春分の時期は「陽」の氣が満ちる成長やスタートにもってこいな

キリヱ
キリヱ

ガンガン(活動的に)行こうぜ!

な時期となります。

七十二候

初候 雀始巣(すずめ はじめて すくう)
次候 桜始開(さくら はじめて ひらく)
末候 雷乃発生(かみなり すなわち こえをはっす)

ならわしと生活

春分の日

古来から春の訪れを祝う日、同時に祖先に感謝するお祭りを行ってきた春分の日。
明治時代に「春季皇霊祭」と定めて、宮中において祖先をお祀りする日としたのをきっかけに、一般市民の間でも祭日とされるようになりました。

昭和23年(1948年)古来から伝わる自然に感謝する「自然を称え、将来の為に努力する日」として法律で定められました。

また、春分は春のお彼岸の中日で、祖先の霊を供養する仏事の他、農事始神祭りなどが行われます。

キリヱ
キリヱ

春分・秋分がお彼岸の中日とされるのは、
太陽が真西に沈むことから、遥か西方にあると言われる極楽浄土で過ごす
ご先祖様や亡き大切な人へ想いを馳せるといつもよりも偲ぶ心を届けることができるから。
と言われています。

オスタラ-Wiccaの祝祭

雪と氷に閉ざされた世界が草木の緑に変わる=男神の帰還
と大地の女神の豊かさと春のはじまりを祝う情熱と豊穣の祝祭です。

オスタラの日には野原に出かけ好きに花を摘む。という習わしがあります。
単に運動の為という訳ではなく、自然と共に生きている感謝と祝福として、自然そのものへの儀式として歩くという意識が大切であると教わりました。

その他、ガーデニングをしてみたり、クラフトなどでハーブを使ったクラフトをすることも伝統的な習わしです。

また、自然と調和する方法として食事と季節を結び付ける方法があります。
この日はカボチャや胡麻、マツの実などの種を使ったものや、芽キャベツや葉物野菜などの青物をいただきます。

オスタラの儀式や春の訪れを祝い、生活を一新するための『オスタラのインセンス』
・フランキンセンス 2
・ベンゾイン 1
・ドラゴンズブラッド 1
・スイートバイオレットの花 1/2
 (精油で代用可能)
・オレンジピール 1/2
・ローズの花びら 1/2

春分のくらし

春は「怒り」の感情が強くなって表に出やすくなると言われます。
「怒り」のエネルギーは好ましくないものとして捉えられやすいですが、物事を始めるための最初の第一歩とするにはとても良いエネルギーです。
とはいえ、このエネルギーは強くなりすぎないように特にコントロールが必要です

季節的にメンタルの不調を来しやすい時ですが、ため息をつくことは良くない氣を呼び込んでしまうと言われています。
朝、太陽に向かって深呼吸して新鮮な氣を取り入れることを意識すると特に良い時期です。

◇春の大掃除に使えるラベンダービネガー◇

英国では春に大掃除をすると言います。
その時に守護と浄化のハーブ「ラベンダー」を使ったラベンダービネガーで拭き掃除をして場を浄めるそうです。

・お酢 2リットル
・乾燥したラベンダーフラワー 1カップ
密閉できる2.5リットル以上入るガラス容器に入れ、窓辺などの日当たりの良い場所に1週間ほど置きます。
お酢がピンク色になってきたら漉してスプレー容器に移して使います。

キリヱ
キリヱ

氣候的にも過ごしやすく、動きやすい時期になってきました。
春のエネルギーを上手に取り入れていきたいです。