精麻のはなし。

Modern Traditional Witchcraft 影の書

この記事はBlog 意識低い系魔女のくらしの手帖「精麻の話」を加筆修正したものです。

麻のあるくらし。

現在、リネンやラミー(苧麻)から作られたものを『麻』製品として多く出回っていますが、
縄文時代の遺跡から麻を使った痕跡が見つかるなど、かつて日本では『麻』と言えば『大麻(おおあさ・たいま)』を指すほど生活の身近にありました。
魚網や畳の経糸・布として、また漆漆喰や茅と共に葺屋根として、その他弓弦や楽器などに余す所なく用いられていました。

精麻とは

かつては衣服や下駄の芯縄、蚊帳など身近なものでした。
現在でも大麻草の茎から皮を剥ぎ、それを研ぎ澄ました繊維「精麻」(せいま)は強い祓清めの力を持つとされ、御神事に不可欠なものとして寺社仏閣に用いられいます。

祓いや清めのツールには、
塩・水・煙(お香含む)・箒・音(音叉や柏手など)がありますが、麻はそれらでも祓いきれないものを祓うもの、神さまの宿る神聖なものとして、古来より使われていました。
神事で使われる道具やしめ縄などで現代でも使われていますが、お盆で迎え火で焚くおがらも麻の茎なんですって。

kyrie
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おがらが麻の茎ということ、実は今回知りました。

大麻の茎の靭皮(じんぴ)を剥がし精麻した繊維の部分を「精麻」と呼びます。

kyrie
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精麻を撫でていると幸せホルモン「オキシトシン」が分泌されるんですって。

オキシトシン→ 「幸せホルモン」「恋愛ホルモン」「抱擁ホルモン」「信頼ホルモン」「絆ホルモン」「思いやりホルモン」「癒しホルモン」など、数々の異名を持ち、分泌されると『幸福感・ストレスの緩和・不安や恐怖心の減少・意欲向上』などの効果をもたらすと言われているそうです。

kyrie
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ちなみに、
日本の在来種の麻に陶酔/薬理成分は微量しか含まれていません。
特に現在日本で主に栽培されている、繊維取得用の大麻草(品種名:トチギシロ)に薬理成分はほとんど含まれておらず、薬物乱用につながる恐れはなそうです。



太古より戦前まで、全国津々浦々で当たり前に栽培され、繊維をはじめ種・茎と、
そのすべては様々な用途に利用され、日本の文化・生活を支えてきました。
むしろ戦前は、国家的にその栽培を推奨していました。

一般社団法人『伊勢麻』振興協会 麻(大麻)について

そんな日本の暮らしに欠かせない麻ですが、
・法律によりその管理が非常に厳しく制限されていること
・それにより間違った認識が広がってしまっていること
・大麻草は繊維が強靭であり紡績機械との相性が良くないため大量生産が難しいこと
・手作業による加工や求められる質の高さの問題などで、
国産の大麻を栽培している麻農家さんは野州麻として有名な栃木県鹿沼市や伊勢麻の三重県伊勢市など非常に限られた地域の数軒のみとなってしまっています。

kyrie
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引用元の『伊勢麻』振興協会のサイトには、分かりやすく麻(大麻)について
書かれています。
その他、野州麻についてはこちらのページも参考にしました。
野州麻紙工房


はらいぼうき

昔、師匠に「掃くということは祓いに繋がる」「掃き清める」と教えてもらいました。

kyrie
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精麻を使ったお氣に入りのアイテムは『はらいぼうき』です。

一枚の精麻から約13cmのはらいぼうきができあがります。
大麻飾り職人の麻瑚さんに教えていただきながら作ったはらいぼうき。

揺れることで場の空氣を清めるように。との意味を込めてカバンにつけたり、窓や玄関などの扉に下げたり。

kyrie
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私は車にこそっとぶら下げています。

特に場のエネルギーに当たりやすい方には良いアイテムだと思います。