【二十四節氣】冬至(とうじ)

二十四節氣

冬至

日南の限りを行て日の短きの至りなれば也
にちなんのかぎりをもって、ひのみじかきのいたりなればなり
(一年で一番陽が短く、夜が長い日。この日以降少しづつ陽が当たる時間が増えてきます。)

暦便覧 冬至

黄道上春分点の西方90度の太陽黄経270度、旧暦十一月子の月の中氣。
太陽は赤道よりも南の南半球の最も遠いところにあるため、北半球では太陽の高さが一年で最も低くなるため、昼間の時間が一年で最も短くなります。

冬至の七十二候

初候 乃東生 (なつかれくさ しょうず)
次候 麋角解 (おおしかのつの おつる)
末候 雪下出麦(ゆきわたりて むぎいづる)

キリヱ
キリヱ

令和3年は
初候 12月22日から26日
次候 12月27日から30日
末候 12月31日から(令和4年)1月4日
となっています。

習わしと生活

冬至/ユール(Yule)

二十四節氣で『冬至』に入ると共に、その日が『冬至』です。
(二十四節氣の冬至は次の小寒に入る前日まで)
冬至は、春分・秋分・夏至と共に「二至二分」と呼ばれ、エネルギー的にも区切りとなる日でもあります。

冬至の日はカボチャをいただき、柚子湯に浸かる習わしがあります。
太陽が復活していくこの日に柚子湯に入るのは、『冬至』と『湯治』をかけ柚子の香りや薬効で身体を清める(禊)の意味があります。

キリヱ
キリヱ

柚子を始め柑橘系の多くは『太陽』に関係する植物です。
なので、太陽の復活を祝う冬至に『柚子湯』というのは太陽のエネルギーと同調するためにも
ちょうど良いのです♪

アネ
アネ

柚子湯はあかぎれやひび割れに良いとも言われています。
また、柚子の香りは氣持ちを緩めたり、身体を温めることで風邪の予防にも効果的とも。

■一陽来復

冬至は太陽の力が一番弱くなるため、この日を境にだんだんと太陽の力が戻ってきます。
「陰が極まり、陽に転じる」ことから「弱くなりがちな運氣もこの日を境にどんどん強まる」と言った意味合いで縁起の良い日とされています。

カボチャをいただくのは『運盛り』と言って、「ん」のつく食材をいただいて(取り入れて)運氣を更に挙げて行こうというもので、
カボチャ(南瓜:なんきん)のほか、大根や人参、銀杏、うどんなどがあります。

キリヱ
キリヱ

また、冬至はウィッチクラフトでも『ユール』と呼ばれ、一年で8回ある季節の祝祭(サバト)の一つです。

このユールという祝祭は、太陽神の復活を祝うお祭りです。

◇ユールのインセンス
フランキンセンスとパインの葉、シーダー、ジュニパーベリーでインセンスを作り焚くことで、
自然のエネルギーと同調し、家を浄化させます。


寒さが一段と厳しくなるこの時期は、基礎代謝が一年中で最も下がってしまい心身ともに不調をきたしやすい時期でもあります。
また、冬至という一年のなかでも区切りとなるエネルギーが顕著となるため、『恐れ』と言った負のエネルギーに傾きやすくなります。

キリヱ
キリヱ

冬は五行でいうと『水』の氣の季節。
水はヒトの感情では『恐』を司ります。

『恐』の感情がある状態というのは、心身ともに緊張した状態にあるということ。
冷えはすべてにおいて、よろしくないとされているため、
身体を温めるためにも、心身の緊張をほぐすためにも『温める』ということを意識していくと良い時期です。


キリヱ
キリヱ

冬至の間に新年(お正月)を迎えますが、
お正月に関してのトピックは別記事で。