【二十四節氣】大雪(たいせつ)

二十四節氣

【二十四節氣】大雪

雪いよいよ降り重ねる折からなれば也

キリヱ
キリヱ

『雪が激しく降り始める頃』という意味です。

暦便覧

太陽黄経255度の時。
旧暦十一月子の月の正節。新暦12月7日頃。

朝夕に池や川で氷が見られるようになり、大地の霜柱を踏むようになってくる頃。
山々は雪の衣をまといだして、冬将軍の到来を予感させる頃でもあります。

大雪 七十二候

初候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
次候 熊蟄穴(くまあなにこもる)
末候 鱖魚群(さけのうおむらがる)

ならわしと生活

事八日(ことようか)

12月8日と2月8日の行事。
八日節句、八日待(ようかまち)、事始め、事納めなどさまざまな呼び方があります。
事八日の『事』とは『マツリ』を指していて、事始め・事納めは『コトノカミ』という神さまを祀る行事を言いました。

この『コトノカミ』さまを
・一年を司る歳神さま
・農耕を司る田の神さま
どちらの神さまとしているのかで「事始め」「事納め」の日付が変わります。

『コトノカミ』が歳神様のことをいう場合、お正月に歳神さまをお迎えする支度をします。
お正月に神さまをお迎えした後に片付けまですべて終えるのが2月8日の『事始め』
田の神さまのことを言う場合、農具のお手入れや収穫計画などを立て方策を祈願するのが2月8日の『事始め』で、
一年の恵みをもたらしてくれた田の神さまに感謝を捧げるのが12月8日の『事納め』

針供養 12月8日

折れたり錆びたりして使えなくなった縫い針をお豆腐やこんにゃくに刺して供養する行事。
お世話になった道具を片付け、感謝を捧げる『事八日』のひとつです。
元々東日本では2月8日、西日本では12月8日に行われることが多く見られましたが、現在では地域に関わらず、どちらか、あるいは両日行う所もあります。
平安時代、貴族の間ではすでに行われていたと考えられていて江戸時代になって針の労をねぎらい、裁縫の上達を願うおまつりとして広まったと言われています。

この日は針仕事をするのはお休みするのがならわしです。

正月事始め 12月13日

正月事始めはお正月を迎える準備を始める日とされています。
元々は旧暦(宣明暦)の12月13日は『鬼宿日』と言い、婚礼以外のことは万事吉とされる日で、
そのため「煤払い」や門松やお雑煮を焚く為の薪を取りに行く『松迎え』を行っていました。

正月事始めの最初は煤払いから始めます。
煤と一緒に一年の穢れや厄を払い家を清めます。
火の神さまで家の運を司る荒神さまが司る『竈(かまど)』は、かまど周りを綺麗にすることで『家運を守る』という意味から
特にかまど周りのお掃除は念入りにされていました。

大雪の期間の心がけ

年中通じますが、特に冷えが禁物となる時期です。
入浴時はお湯に浸かって温めたり、腰を回して骨盤のゆがみを整えることで流れを良くすることを心がけます。

この時期に本格的な抜け毛が始まりやすいんですって。
なので薄毛防止にもこの時期の養生が大切だといわれています。

Recipe

喉のスチーム

風邪をひいたとき、のどの痛みや咳が止まらないときに洗面器に熱湯を入れて、蒸氣が逃げないようにバスタオルを被って洗面器にかがみます。(火傷に注意)
口から大きく息を吸って蒸氣を吸い込みます。(約10分が目安)
風邪の時はバジルやカンファー、ユーカリ、シダーウッド、ベルガモット、クローブ、レモンなど、咳の時はシナモン、ジュニパー、セージなどがおすすめです。
※精油によっては禁忌事項があるものがあるので、体調や既往症によって使える精油が変わります。

アネ
アネ

血行を改善してデトックス効果が期待できるサフランのハーブティーもおすすめです。